ウィーン最高のヴァイオリン奏者ライナーキュッヒルの一転の妥協の無いバッハ。ベームが聴いたら喝采を送るはず。生演奏に触れた方なら、「録音編集」が音をきつめにしていると感じるだろう、少々残念。ライナー・キュッヒルを尊敬するものとして、この録音が彼の音色の豊かさを１００％は伝え切れていないことは残念で仕方が無い。このような「きつい音」を決して彼は出さない、豊かで時に太く時に優しく、表現の幅の広さはまさに世界最高峰。ライナーキュッヒルを知る方、ウィーフィルの何たるかを手に取るように楽しみたい方へ。音のきつさを解消すべく、オーディオ設置再考にも役立つCDか。ハネナイトシートをオーディオボード下に追加。結果は、とても良かった。ほかのCDの音まで良くなったのは言うまでもない。